ブランドのロゴの謎|スポーツ系ブランド編


引用Instagram@lacoste

こんにちは。ブランド古着のKLDです。

NIKEやadidasなど、世界的なスポーツブランドのロゴは一目でそのブランドだと分かりますが、意外とその詳しい由来を知らないことも多いのではないでしょうか。

今回は、そんなスポーツ系ブランドのロゴの由来を5つご紹介していきます。

各ブランドのロゴには独自の歴史や深い意味が込められています。
その由来を知ることで、ブランドをより身近に感じられるかもしれません。

ブランドの歴史やブランド名の由来も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

NIKE

NIKE(ナイキ)は、1968年にアメリカ・オレゴン州で当時スタンフォード大学の学生であったフィル・ナイトさんと、オレゴン大学の陸上部コーチのビル・バウワーマンさんによって立ち上げられたブランドです。

設立当時の社名は「ブルーリボンスポーツ」で、日本の靴メーカーOnitsuka Tiger(オニツカタイガー)のアメリカでの販売代理店として事業を開始。

ブルーリボンスポーツ時代のロゴは、社名の頭文字を重ねたシンプルなデザインでした。


ブルーリボンスポーツ時代のロゴ 引用fashion-findmuch

1971年には自社シューズの開発を開始し、現在も象徴的なロゴである「スウッシュ」をあしらった最初のシューズを発売しました。

そして、翌1972年には社名を「ナイキ」に変更。
社名の由来は、ギリシャ神話の勝利の女神「ニケ(Nike)」から来ています。

このスウッシュロゴは、ニケが翼を広げた姿をモチーフとしており、勝利と成功を象徴しています。


当時のスウッシュロゴ 引用fashion-findmuch

実はこのブランドロゴは、フィルさんが当時大学生だったキャロライン・デイビッドソンさんに35ドル(当時の価値で約5,000円)でデザインを依頼して生まれました。

フィルさんは当初このデザインを気に入っていませんでしたが、生産の締め切りに間に合わせるため「そのうち慣れる」という判断で採用を決めました。

その後、NIKEはエアソール技術の導入やエアジョーダンの発売により急速に世界的ブランドへと成長。
キャロラインさんには後に、100万ドル相当のNIKE株券とスウォッシュデザインをあしらった金とダイヤモンドのリングが贈られたそうです。

また、ブランドロゴは時代とともに変化を遂げています。
1978年には現在のようにスウッシュの真上に文字を配置するデザインとなり、1985年には四角を白抜きしたロゴに変更。

さらに1995年には文字を省いてスウッシュのみとなりました。


引用woven.agency

このことからも、「NIKE」という文字がなくてもブランドを認識できるほど、多くの人々に親しまれる存在になったことがわかります。

余談ですが、NIKEにはスウッシュロゴ以外にもロゴが存在します。
例えば、スウッシュを組み合わせて風車を表現した『ウィンドミルロゴ』は、かつてスポーツウェアに使用されていました。

現在はサステナブル素材やリサイクル材料を使用した製品に採用されています。


ウィンドミルロゴ 引用fashion-findmuch

こちらの『ACGロゴ』はNIKEのアウトドアラインである「All Conditions Gear(オール コンディションズ ギア)」のロゴです。
ブランドの頭文字をロゴに採用しており、見たことのある方は少ないのではないでしょうか?


ACGロゴ 引用fashion-findmuch

このようにNIKEのロゴは初めは簡単に制作されたものでしたが、時代を重ねるにつれてスタイリッシュかつ誰がみても理解できるものへと進化していきました。

adidas

adidas(アディダス)は、1948年にドイツでアドルフ・ダスラーさんによって立ち上げられたブランドです。

この歴史は1920年まで遡り、アドルフ・ダスラーさんと兄のルドルフ・ダスラーさんによって設立された「ダスラー兄弟製靴工場」から始まりました。

1948年に兄弟の意見対立により解散し、アドルフさんは1949年8月18日に「adidas」を設立。
社名は、アドルフさんの愛称「アディ」と姓「ダスラー」を組み合わせて作られました。

なお、ルドルフさんは別のスポーツブランド「PUMA(プーマ)」を設立しています。

adidasのロゴは大きく2つが代表的です。

1972年から1995年まで使用された三つ葉の形の『トレフォイルロゴ』と、1996年から現在まで使用されている3本の斜めのストライプが特徴の『パフォーマンスロゴ』です。


トレフォイルロゴ 引用union-onlinestore

『トレフォイルロゴ』は、古代スポーツの勝者に授けられる「月桂樹の冠」をモチーフにデザインされました。

2001年からは『アディダスオリジナルス』ラインのロゴとして新たな役割を担っており、近年では「サンバ」の人気により、目にする方も増えたのではないでしょうか?


パフォーマンスロゴ 引用wikipedia

一方、『パフォーマンスロゴ』の右に向かって伸びていくデザインには「未来へ向けてのチャレンジ」と「目標の達成」という意味が込められています。

これら以外にも、adidasには特徴的なロゴが存在します。
創業時には、中央にスリーストライプスをデザインしたスニーカーを「d」の延長線で挟むようなロゴが使用されていました。


創業時のロゴ 引用fashion-findmuch

また、2002年には「グローブロゴ」が登場。
10代から20代の若者向けに作られ、カジュアルやライフスタイル製品に使用されています。

地球を表現した円の中に3本線を配置したこのデザインは、「スポーツとファッションの融合」を表現しています。


引用wikipedia

このようにadidasは、時代とともにロゴを進化させながら、各ラインの特徴に合わせて過去のロゴも効果的に活用しています。

LACOSTE

LACOSTE(ラコステ)は、1933年にフランスでテニス選手のルネ・ラコステさんとニット製造会社の社長アンドレ・ジリエさんが共同で立ち上げたブランドです。

ルネさんは1920年代に活躍したプロテニスプレイヤーでした。
当時のテニスウェアは動きにくく不快だったため、より快適で機能的なウェアを探していました。

そこで、ポロ選手が着用していた「襟付きの半袖ニット」をテニスコートで着用。
これが現在のラコステポロシャツの原点となりました。

その後、1933年にルネさんは突然の引退を発表し、LACOSTEを設立します。

LACOSTEのロゴである「ワニ」は、ルネさんのニックネームに由来しています。

1923年、ボストンで行われたデビスカップの試合の際、ルネさんはチームのキャプテンに「試合に勝ったら、あのワニ革のスーツケースをプレゼントしてほしい」と話しました。

結果的にルネさんは試合に敗れましたが、この出来事を知ったアメリカのジャーナリストが「ラコステはワニ革のスーツケースを手に入れることはできなかったが、その戦いぶりはワニのようだった」と表現。

これをきっかけに、ルネさんは「ワニ」というニックネームで呼ばれるようになりました。

ルネさんはこのニックネームを気に入り、1927年に友人のロベール・ジョルジュさんにワニのロゴデザインを依頼します。

同年のデビスカップでは、このワニのロゴを刺繍したブレザーを着用して登場し、これが後のLACOSTEのロゴとして採用されました。

このワニのロゴは、時代とともに変化を遂げています。


1933年から1984年までのワニ 引用logo.com

ブランド設立時の1933年から1984年までは、口を大きく開けたリアルなワニのデザインで「LACOSTE」の文字はありませんでした。
しかしシンプルながら、独特のワニのデザインにより多くの人々に認知されていきました。


1984年から2002年のワニ 引用logo.com

1984年から2002年は、現在のようなイラスト調のワニへと変更され、ワニの下には「LACOSTE」の文字が配置されます。

登録商標であることを示すため、大文字で書かれ、「E」の上には丸で囲まれた「R」が描かれていました。


2001年以降のワニ 引用logo.com

2001年以降は、ワニを少し小さくしたりフォントを細くしたりと微調整が加えられ、現在のデザインへと進化しています。

このように、テニスプレイヤーのニックネームから生まれたワニのロゴはLACOSTEの独創的なシンボルとして、今日まで世界中で親しまれています。

Reebok


現在のロゴ 引用prtimes

Reebok(リーボック)は、1900年にイギリスでジョセフ・ウィリアム・フォスターさんによって立ち上げられたブランドです。

きっかけは、1895年に陸上選手だったジョセフさんが世界初のスパイク付きランニングシューズ「フォスター・デラックス・スパイク」を開発したことでした。

その後、ジョセフさんは「J・W・フォスター社」を設立。
1958年に孫のジョセフさんとジェフリーさんによって「Reebok」に社名が変更されました。

Reebokという社名は、アフリカのサバンナや砂漠に生息するガゼルの現地名から採用されました。

ガゼルは非常に速く走る動物として知られており、アスリートたちが最高のパフォーマンスを発揮できるようにという願いが込められています。

現在の「ベクターロゴ」は、ユニオンジャック(イギリス国旗)と陸上トラックが交差する様子を抽象的に表現しており、Reebokの「進化」と「伝統」という2つの価値観を表しています。

Reebokは時代とともにロゴを変更してきましたが、中でも重要な2つのロゴをご紹介します。


ユニオンジャックロゴ 引用1000logos.net

1つ目は「ユニオンジャックロゴ」です。

1958年と1977年〜1993年まで使用され、ブランドが設立されたイギリスの国旗をデザインに採用。
シンプルながら、ブランドの愛国心を表現していました。


デルタロゴ 引用1000logos.net

2つ目は「デルタロゴ」です。
2014年から2019年まで使用され、3つの部分からなる赤い三角形が特徴的。

この三角形は、フィットネスが人生にもたらす変化を表現しており、それぞれ「身体的変化」「精神的変化」「社会的変化」を意味しています。

デルタロゴへの変更は、Reebokがアスリート向けのブランドから、一般の人々のためのフィットネスブランドへと転換したことを表現。

フィットネスを通じて人生にポジティブな変化をもたらすというReebokの理念を象徴しています。

このように、Reebokはブランドの方向性に合わせてロゴを変更し、時には過去のデザインに立ち返りながら、進化を続けています。

MIZUNO(ミズノ)

ミズノは、1906年に大阪で水野利八(りはち)さんと弟の利三(りぞう)さんによって立ち上げられたブランドです。

大阪市北区で「水野兄弟商会」として創業し、当初は洋品雑貨や野球ボールなどを販売していました。


当時の屋号「イズ日」のロゴ 引用mizuno

その後、自社製品の製造を開始。野球やスキー、ゴルフ製品の製造を行い、現在は世界で親しまれるスポーツブランドとなっています。

ブランド名は創業者の水野利八さんの名字から来ていますが、正式な社名は「美津濃株式会社」です。

これは、利八さんの名字「水野」と、彼の生まれ故郷である「美濃」(現在の岐阜県)を組み合わせて作られました。

1987年には対外的な表記を「ミズノ」に統一しましたが、正式名称は現在も「美津濃株式会社」を使用しています。

現在のロゴマーク「ランバード」は1983年に誕生しました。
このロゴは「惑星の軌道」をモチーフにしています。


ランバートロゴ 引用biz-up

1980年代、当時のミズノ社長である水野健次郎さんは「宇宙には無限の広がりがあって、エネルギーを蓄えて発している」「惑星は、自らのエネルギーで無限に軌道を回っている」「スポーツもそのように広がっていけたら良い」と語りました。

この考えからデザイナーは惑星の軌道というコンセプトを採用しました。

「ランバード」という名前は、デザインが「走っている鳥」のように見えることに由来しています。
「RUN」は健康とスポーツを、「BIRD」は自由な精神と創造力の広がりを表現しています。

このように、ミズノのロゴには抽象的なデザインの中に明確な意味が込められています。

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ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

ブランドには様々なロゴがあり、普段あまりにも見慣れているものだとその由来を考えることすら忘れてしまいますよね。

今回はスポーツ系ブランドのロゴに絞ってその由来をお話してきました。

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