
引用instagram@thewestwoodarchives
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
“パンクの女王”として名高いヴィヴィアン・ウエストウッド。
彼女のパンク精神に満ちた型破りな発想や、英国の伝統を取り入れたエレガントなデザインは、これまで数々のコレクションで発表されてきました。
今回は、
- Vivienne Westwoodとは
- 過去の名作コレクション
という形でお話していきます。
特に象徴的な名作コレクションを取り上げ、その魅力を紐解きます。
目次
- 1 Vivienne Westwoodとは
- 2 過去の名作コレクション
- 2.1 1981AW Pirate
- 2.2 1982AW Buffalo Girls(Nostalgia of Mud)
- 2.3 1983AW Witches
- 2.4 1985SS Mini-Crini
- 2.5 1987AW Harris Tweed
- 2.6 1988SS BRITAIN MUST GO PAGAN(PAGANⅠ)
- 2.7 1988AW TIME MACHINE
- 2.8 1989AW Voyage to Cythera
- 2.9 1990SS Pagan V
- 2.10 1990AW Portrait
- 2.11 1991SS Cut, Slash & Pull
- 2.12 1993AW Anglomania
- 2.13 1994SS Café Society
- 2.14 1994AW On Liberty
- 2.15 1995SS Erotic Zones
- 2.16 2003AW Le Flou Taille
- 2.17 2005AW Propaganda
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Vivienne Westwoodとは
Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)は、1971年にイギリス・ロンドンで誕生したファッションブランドです。
パンクファッションを体現するブランドとして知られ、アパレルやアクセサリー、時計、香水など幅広いアイテムを展開しています。
デザイナーは、イギリス人のヴィヴィアン・ウエストウッド氏(本名:ヴィヴィアン・イザベル・スウェア)。
夫のアンドレアス・クロンターラーとヴィヴィアン 引用instagram@viviennewestwood
セックス・ピストルズの仕掛人として知られるマルコム・マクラーレン氏と共同で、ブティック「レット・イット・ロック」を開店したのがブランドの始まりです。
ボンデージファッションやコルセット、そしてハリスツイードをデイリーウェアに取り入れるなど、センセーショナルなファッションで世界に衝撃を与えました。
晩年は政治や環境運動などにも精力的に取り組んでいましたが、2022年に人生の幕を閉じました。
ヴィヴィアンの死後、ブランドの各ラインは、夫であるアンドレアス・クロンターラー氏を中心としたデザインチームが引き継いでいます。
過去の名作コレクション
自由な感覚でパンキッシュなスタイルを生み出したヴィヴィアンは、これまで自身の哲学や歴史を織り込んだ数々の素晴らしいコレクションを発表してきました。
ここからは、そんなVivienne Westwoodの過去の名作についてお話します。
1981AW Pirate
1981年3月、ブランドにとって初めてのキャットウォークショー、Pirate(パイレーツ)コレクションがロンドンのオリンピア展示場で開催されました。
たまたま海賊の彫刻を目にしたのがきっかけとなり制作したコレクションは、海賊をテーマに、華々しくも冒険心に満ちたクリエイションを展開。
部族や発展途上国などの民族衣装を参考にして、ネイティブアメリカンが使う色鮮やかな模様や、ストライプ生地などを用いているのが特徴です。
中でも、アフリカ独特の木版刷りの「スクイグル柄」は、今でもVivienne Westwoodの定番となっています。
引用instagram@thewestwoodarchives
何世紀も使われていないシャツの型紙を活用し、歴史的なスタイルを忠実に織り込む試みも見られました。
セックス・ピストルズのシドが亡くなり、バンドが活動停止、そしてマルコムとのショップも経営危機であった1970年後半。
切迫した状況の中、「ファッションの道しかない」という強い気持ちで制作したのが、このパイレーツコレクションです。
引用instagram@thewestwoodarchives
斬新な海賊スタイルは、ヴィヴィアンの存在感をファッションシーンに鮮烈に焼き付け、大成功を収めました。
ちなみに「マルコムがプロデュースし、ヴィヴィアンがデザインと制作をした」というのは表上で、厳密にいうと、ヴィヴィアンが何から何まで一人で手がけたものとされています。
1982AW Buffalo Girls(Nostalgia of Mud)
1982AWのBuffalo Girls(バッファローガールズ)は、「すべてマッド(土)カラーを使ってほしい」というマルコムの一言がヒントになり、ヴィヴィアンが制作したコレクションです。
ルーズなシルエット、生地を何層にも重ねる試み、縁が切りっぱなしのデザインなどが特徴です。
このコレクションに登場した泥染め風の色合いや、ダメージ加工されたフェルト生地は、ストリートファッションやクラブなど、至るところで取り入れられました。
とにかくよく売れたコレクションで、デザインをコピーする人も続出したそう。
また、ヴィヴィアンはサテン製のブラをアウターとして着るという発想も披露し、センセーショナルを巻き起こしました。
さらに、2014年にファレル・ウィリアムスが被ってグラミー賞授賞式に登場したことから一躍有名になった大きな帽子、「バッファロー・マウンテン・ハット」もこの年に誕生しています。
パリでも発表されたバッファローガールズは、イタリアとアメリカのVOGUEが良く取り上げてくれたことや、日本でも好評を博したことで、ヴィヴィアンの評価も高まっていきました。
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当時のヴィヴィアンは布地を駆使したり、過去の服装を学んだりすることに楽しさを見出し、ロマンティシズム(理性や合理性よりも感情や空想・美的な情緒を重視すること)の幕を開けていたのです。
1983AW Witches
1983AWのWitches(魔法使い)は、ニューヨークのグラフィックアーティスト「キース・へリング」の作品から大いに影響を受けたコレクションです。
特大のジャケットやコートなどの象徴的なアイテムは、魔女がかぶるような尖った帽子と組み合わせてランウェイに登場。
中でも、魔女や魔術をイメージしたような不思議なイラストが注目されました。
スウェットを初めてキャットウォークに登場させたことでも話題に。
また、このコレクションで登場したレインコートは、ヴィヴィアンのカッティング技術の高さがうかがえる作品として広く知られています。
四角い布だけで作られているのですが、モデルかトルソーに実際に布を当てながら制作しているので、デザインがとにかく複雑で近未来的にも見えるのです。
このレインコートの手法を真似た作品を出す人は世界中にいたそうですが、ヴィヴィアンほどの完成度の高いものはあまり見ないとのこと。
そして、このウィッチーズコレクションで、ヴィヴィアンとマルコムの共同作業は終幕を迎えました。
1985SS Mini-Crini
マルコムから解放され、より自由にデザインできるようになったヴィヴィアンは、拠点をイギリスからイタリアに移します。
その時期に、Vivienne Westwoodの大きな方向性の変化を見せた、Mini-Crini(ミニ・クリニ)コレクションを発表しました。
このコレクションで異彩を放っていたのは、19世紀に流行していたスカートを膨らませるための「クリノリン」というアンダーウェアをリワークしたミニ丈のクリノリン。
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「シルエットで女性の強さを表現したい」というヴィヴィアンの思いを反映し、膨らみと本来の丸い形を生かしつつ、丈を短くして再創造しています。
80年代の主流であった男性的な直線ラインを手直しし、ウィメンズ・ファッションのシルエットを変えたのです。
また、ディズニーからヒントを得た、ドットや星柄プリントなどのアイテムも登場。
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このミニ・クリニコレクションで、アウターとしてのアンダーウェア使いに人々の関心が集まるようになったのは間違いないといえます。
ちなみに1985SSは、Vivienne Westwoodを象徴する靴、「ロッキンホースシューズ」が初登場したシーズンでもあります。
1987AW Harris Tweed
ミニ・クリニコレクションを起点に、ヴィヴィアンはテーラリングや身体にフィットするウールジャケットへと関心を進めるように。
そして、1987AWにHarris Tweed(ハリスツイード)コレクションを発表。
引用instagram@thewestwoodarchives
このコレクションは、ロンドンの地下鉄で見かけた、伝統的なウールジャケットを着た少女からインスピレーションを得て誕生しました。
拠点をロンドンに戻した時期で、財政的にもまだ厳しい頃でしたが、ヴィヴィアンのフラット(集合住宅やアパートのこと)で、何とか作品のほとんどを完成させたそう。
生地はスコットランドの織機で作り、イングランドの工場で製造。
また、ジャケットは、サヴィル・ロウの一流の伝統技術に対するオマージュが込められています。
そもそもツイード生地は、イギリスの田舎やイギリスの貴族を連想させるもの。
重いし、肌触りもチクチクするので、そんな生地の服を着ようなんて人は、当時はあまりいなかったそう。
しかし結果的に、みんなこぞってハリスツイードコレクションのアイテムを着るようになり、染色産業の完全復活も牽引したのです。
華やかさの中に伝統の重みを感じられるツイード生地のアイテムは、以降、形やデザインを変えながら何度もコレクションに登場しています。
引用instagram@thewestwoodarchives
また、このコレクションでは、襟をハートに見立てたアイコニックな代表作「ラブジャケット」が初めて登場したことでも有名です。
1988SS BRITAIN MUST GO PAGAN(PAGANⅠ)
引用instagram@thewestwoodarchives
ヴィヴィアンは、1988SSから1990SSまでの期間を「The PAGAN Years(異教徒の年)」と決め、この時期は、伝統・歴史・文化を重んじたクリエイションに焦点を当てていました。
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「ブリテン・マスト・ゴー・ペイガン」と題された1988SSは、「PAGAN Ⅰ」とも呼ばれ、シリーズ最初のコレクションとなります。
ペイガン(異教徒)とは、キリスト教到来以前にあったヨーロッパの信仰をもつ人々をさす言葉です。
セーブル陶器風の模様をプリントした古代風トーガ、サテュロス(ギリシャ神話に登場する半人半獣の自然の精霊)が描かれたアンダーウェア、アーティキュレイトエルボー(立体裁断を施した肘)とニーパッドを組み合わせたバイカラーのニット、シフォンを何枚も上に重ねた堅いツイード服など、ペイガン的要素を組み合わせたものを発表しました。
引用instagram@thewestwoodarchives
歴史や伝統を再解釈する服作りに、より注力していく様子がわかるコレクションとなりました。
1988AW TIME MACHINE
1988AWのTIME MACHINE(タイムマシーン)は、「ブリテン・マスト・ゴー・ペイガン」シリーズの2番目のコレクションです。
引用instagram@thewestwoodarchives
ノーフォークスーツやハンチング帽、中世の鎧にインスパイアされた関節式ジャケット、奇抜なギリシャ風ドレープ、ストラップのついたサテン製コルセットなど、英国の堅実な仕立てを再構成した作品を披露。
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また、同コレクションでリリースした「ノックアウトスカート」と呼ばれる、ボックスプリーツからチュチュが飛び出したスカートは、現在に至るまで多くのファンやコレクターから支持されています。
1989AW Voyage to Cythera
引用instagram@thewestwoodarchives
1989AWのVoyage to Cythera(ボヤージュトゥキテラ)は、股部分にイチジクの葉やハートモチーフを乗せたレギンスを披露し、強い印象を与えたコレクションです。
引用instagram@thewestwoodarchives
一見ポルノ的なデザインに見えますが、これは単なるおふざけで作ったものではなく、官能的行為や愚行がつきものだった古代文明や、古代ローマのヘルクラネウム遺跡の壁画に描かれていたエロティシズムなどからヒントを得て作られたものです。
「美しい体の持ち主がこの格好で舞踏会に行ったらすごく映えると思うの」と当時のヴィヴィアンが語るように、新たなエレガンスを打ち出した作品ともいえます。
引用instagram@thewestwoodarchives
ほかにも、大胆なカラーリングの幾何学的模様のアイテムも多数登場しています。
引用instagram@thewestwoodarchives
世間を騒然とさせたコレクションでしたが、結果的にVivienne Westwoodの熱狂的な支持者を生み出すこととなりました。
1990SS Pagan V
ヴィヴィアンの常識を超える発想は、「ブリテン・マスト・ゴー・ペイガン」シリーズの最後にあたる、1990SSのPagan Vで勢いを増しました。
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コレクション全体を通しては、船乗りスタイルや豊富なピンストライプ、HMS ARGO(イギリス海軍の軍艦名)のプリントなど、一言でいうとマリンテイストなデザインが多く見られました。
そしてPagan Vといえば、初めてペニスモチーフが登場したシーズンでもあります。
引用instagram@thewestwoodarchives
ペニスの絵が露骨にプリントされたハイライズのショーツやカットソーなどをリリース。
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今やVivienne Westwoodの定番的なペニスモチーフですが、当時は来場者にかなりの衝撃を与え、中には怒って席を立つプレスやバイヤーもいたそう。
とはいえヴィヴィアンはいたって真剣で、ペニスモチーフも単なるおふざけで生み出したのではなく、ヘレニズム時代のギリシャ哲学(個人の幸福や生き方に焦点を当てた思想)を探ったものだとされています。
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ほかにもユニークな素材選びやパターン、牛柄のシフォン素材を使用したパンツスーツまで登場し、鮮烈な印象を与えました。
1990AW Portrait
引用instagram@thewestwoodarchives
1990AWのPortrait(ポートレート)は、ヴィヴィアンが80年代後半~90年代初頭にかけて取り組んでいた「過去からのインスピレーション」を最も象徴したコレクションです。
ロンドンの美術館「ウォレスコレクション」に収蔵されている、18世紀フランスの芸術品や、絵画をインスピレーション源として制作されました。
引用instagram@thewestwoodarchives
ロココ期のフランスの画家、フランソワ・ブーシェのロマンティックな絵や、ブール細工鏡に施された複雑な象眼模様などがベースとなった作品が登場。
引用instagram@thewestwoodarchives
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リネンやレース、ツイード、ベルベットなど多彩な生地を贅沢に試しているのも特徴です。
ちなみに、プラットフォーム・シューズのソールが高くなり始めたのは、この時期からです。
1991SS Cut, Slash & Pull
1991SSのCut, Slash & Pull(カット・スラッシュ・アンド・プル)は、メンズウェアが中心のコレクションで、イタリア・フィレンツェで開催されました。
裂かれたデザインを多用しているのが特徴です。
「戦いから帰ってきた男達の服は、剣で切り裂かれたり刺された穴が開いたりしていた。勇敢な戦い振りはファッションとして何百年近く流行した。それで私も服を切り開くことにした。(中略)」と、当時のヴィヴィアンは解説しています。
また、歴史的な面から見ても、イングランド王国のチューダー王朝時代に見られた、切り込みの下から鮮やかな布地をのそかせる手法を取り入れていることが分かります。
ヴィヴィアンは布地をカットしてほぐし、隙間から肌が見えるように工夫を施したのです。
1993AW Anglomania
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引用instagram@thewestwoodarchives
1993AWのAnglomania(アングロマニア)は、古くから技術や知識を交わらせてきた、アングロ(英国圏の文化を表す言葉)とフレンチの結びつきをベースにしたコレクションです。
イギリスの伝統的なテーラリングと、フランスの貴族風シルエットを組み合わせたデザインを発表しました。
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引用instagram@thewestwoodarchives
中でも、豪華なコートや雉の羽を挿した帽子、やたらにプラットフォームが高い靴が目立ちました。
マックアンドレアスタータンのドレスを着用したケイト・モス 引用instagram@thewestwoodarchives
また、ブランドを象徴するタータンチェック柄の一つ「マックアンドレアスタータン」が誕生したシーズンでもあります。
約22cmもの高さのある「スーパー・エレベイテッド・ギリー・シューズ」を履いたナオミ・キャンベルが転倒したことも相まって、アングロマニアは非常に注目度の高いコレクションとされています。
1994SS Café Society
引用instagram@thewestwoodarchives
1994SSのCafé Society(カフェ・ソサエティ)は、退廃的で演劇的な雰囲気が印象を放つコレクションです。
19世紀のクチュリエ「シャルル フレデリック ウォルト」による、凝った仕立ての婦人服からヒントを得て制作されました。
引用instagram@thewestwoodarchives
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かぎ編み、ゆるいシルエット、スカートに見えるパンツ、ピクチャーハット、ステッキ、そして通常のキャットウォークであればはみ出てしまうくらいのボリューミーなロングドレスなどが目立ちました。
引用instagram@thewestwoodarchives
また、顔を白く塗り、唇をピンク色にしたモデルたちが、アイスクリームを舐めたり、お互いにウィンクしたりしながら、のんびりと動いた演出も記憶に残るコレクションです。
上半身が裸で、極端に短いミニスカートをはき、マグナムアイスを食べながら登場したケイト・モスも話題になりました。
1994AW On Liberty
引用instagram@thewestwoodarchives
1994AWのOn Liberty(オン リバティ)は、「自由論」をテーマとしたコレクションです。
このコレクションには、“女性の身体”と“女性らしさを受け入れる”というメッセージが込められています。
引用instagram@thewestwoodarchives
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尻部分にパットを入れたシルエットや、局部を隠すファー製のコッドピースなど、平凡であることを嫌うヴィヴィアンらしい作品が登場。
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非難の声もありましたが、一部メディアや同業者からは評価の高いコレクションとなりました。
1995SS Erotic Zones
引用instagram@thewestwoodarchives
1995SSのErotic Zones(エロティックゾーン)は、女性の強さやエロティシズムを強調し、女性像の枠を超えた新しい美の基準を提示したコレクションです。
20世紀のドイツを代表する画家「オットー・ディクス」の肖像画からインスパイアされた作品が基調となっています。
特徴的なアイテムは、パッドを入れたり袖山にギャザーを入れたりして肩を強調したジャケット。
細かな作り込みによる構築的なシルエットからは、ヴィヴィアンらしい創造性が感じられます。
2003AW Le Flou Taille
2003AWは、フランス語の「Le Flou Taille(ル・フルー・タイユ)」=「曖昧な仕立て」と題したコレクションを発表。
ヴィヴィアンがこれまで参考にしていた伝統的な仕立てを軸にするのを止め、生地本来の性質からインスピレーションを得てデザインに導きました。
ドレープの効いたなワンピースやサテンのボクサーパンツなど、落ち感のある生地を使用したリラクシーなアイテムが登場。
革新的なカッティングテクニックを模索し続けるヴィヴィアンが、基本に戻ったようなコレクションとなりました。
2005AW Propaganda
2005AWのPropaganda(プロパガンダ)は、ヴィヴィアンが市民活動にも積極的になってきた時期に発表したコレクションです。
小説家で平和主義者のオルダス・ハクスリー氏の著書が、インスピレーション源となっています。
オルダス氏が提言する「三悪(国家盲信、問断ない散心、計画的な嘘)」をプロパガンダと捉え、政治的意味合いの強いデザインを披露。
人権保護のスローガンが入ったTシャツやミリタリー風のコートなど、自由を得るために主張するスタイルが印象的なランウェイでした。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ヴィヴィアンの手がけたコレクションを振り返ることで、その革新性や影響力の大きさを改めて実感できたのではないでしょうか。
ファッションの可能性を広げただけでなく、時代の精神やメッセージを映し出した名作は、これからも多くの人々にインスピレーションを与え続けるはずです。
なお、今回の記事は『ヴィヴィアン・ウエストウッド自伝』と『VOGUE ON ヴィヴィアン・ウエストウッド』の2冊の書籍を大いに参考にさせていただきました。
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