
引用instagram@champion
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
Levi’sやChampionなど、アメカジを代表するブランドのロゴには、それぞれの歴史と深い意味が込められています。
作業着や実用品として生まれたそれらのブランドは、時代とともに進化を遂げながら現在までその伝統を受け継いでいます。
今回は、そんなアメカジ系ブランドのロゴの由来を5つご紹介していきます。
ブランドの歴史やブランド名の由来も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
Ralph Lauren
Ralph Lauren(ラルフローレン)は、1967年にアメリカ・ニューヨークで、ラルフ・ローレンさんが設立したブランドです。
ネクタイ販売からスタートし、1972年のポロシャツのヒットを機に世界的なブランドへと成長。
現在は、古着やアメカジファッションを愛する人々から幅広い支持を得ています。
Ralph Laurenというブランド名は、創業者であるラルフ・ローレンさんの姓から名付けられました。
ラルフさんは元々「ラルフ・ローベン・リフシッツ」という名前でしたが、苗字の「リフシッツ」に「shit(英語で”クソ”)」という言葉が入っていたため、学校でいじめを経験します。
その苦い思い出がきっかけとなり、ラルフさんは16歳で「ラルフ・ローレン」に改名しました。
Ralph Laurenの象徴的なロゴには、ポロプレイヤーと馬が描かれています。
これは、ブランドが当初「POLO」という名前で創業されたことに関係しています。
イギリス上流階級のスポーツであるポロが持つ「洗練されたエレガンス」と「伝統の継承」というイメージを表現するため、このモチーフが選ばれました。
このロゴが正式に導入された1974年以来、ほぼ形を変えることなく現在まで使用されています。
フォーマルな服(スーツなど)には、ポロプレイヤーのロゴを省いたスタイリッシュなロゴを採用 引用1000logos
また、特徴的なロゴの一つには、1991年に誕生した「Poloベア」もあります。
これは、1990年にスタッフがラルフさんと弟のジェリーさんに贈った、クマのぬいぐるみがヒントとなり作られた、限定版テディベアがきっかけでした。
Poloベアは大きな反響を呼び、その後セーターやフォーマルシューズ、アクセサリーなど様々なアイテムに刺繍されるようになりました。
引用ameba.jp
Poloベアは毎シーズン装いを変え、ブレザーやセーター、フレンチスタイルなど多彩なファッションで登場します。
それぞれ異なるポージングも特徴的で、コレクターズアイテムとしても人気を集めています。
このように、Ralph Laurenはメインロゴを守り続け、伝統を継承しながらPoloベアのような新しいアイコンを確立することで、ブランドの魅力を広げ続けているのです。
Champion
Championは、東欧から渡米したユダヤ系移民のサイモン・フェインブルームさんが、アメリカ・ニューヨークで設立したブランドです。
ブランドの始まりは、1919年にサイモンさんが設立した「ニッカーポッカー・ニッティング・カンパニー」というニット製品の卸売会社から始まります。
当初は、セーターや防寒用下着の製造販売から事業を始めました。
サイモンさんの死後、息子のエイブさんとウィリアムさん兄弟が事業を継承し、社名を「チャンピオン・ニッティング・ミルズ社」に改称。
1920年代~1930年代には、全米の大学への販路拡大や、縮みにくい「リバースウィーブ」製法の開発などにより、世界的なブランドへと成長しました。
ブランド名は時代と共に変化し、「チャンピオン・ニッティング・ミルズ社」から、「チャンピオン・ニットウェア・カンパニー」へ、その後「チャンピオン・プロダクツ」となり、2001年に現在の「Champion」となりました。
ブランドロゴの歴史は1919年に始まります。
最初のロゴ 引用fabrikbrands.com
最初のロゴは、首元のラベルにゴールテープを切る競技者の姿が描かれ、「Champion Processed Sportswear」という文字が添えられていました。
1953年のチャンピオン社のカタログには、現在のロゴに近いデザインが登場。
1953年に登場したロゴ 引用fabrikbrands.com
そして1969年に、現在使用されている印象的な『C』のマークが採用されました。
現在のロゴ 引用fabrikbrands.com
この『C』ロゴは、青・白・赤のトリコロールカラーでアメリカ国旗を表現し、「アメリカン・クオリティ」への誇りを示しています。
このように、Championは時代とともにブランド名とロゴを進化させながら、世界中で愛されるスポーツウェアブランドとして確立されました。
Levi’s
Levi’s(リーバイス)は、1853年にアメリカ・サンフランシスコで、リーヴァイ・ストラウスさんが設立したブランドです。
最初は、鉱夫向けのテント用キャンバス地や作業道具を販売する雑貨商でしたが、丈夫な作業服の需要に応えるため、キャンバス地を使ったワークパンツを開発。
このワークパンツで「リベット補強デニムパンツ」の特許を取得し、世界初のジーンズが誕生したのです。
1890年にはロットナンバー制を導入し、伝説的な「501」が生まれました。
Levi’sというブランド名は、創業者であるリーヴァイ・ストラウスさんの姓から名付けられました。
リーヴァイさんはドイツ系ユダヤ人移民で、ドイツでの出生名「レープ・シュトラウス」を、アメリカ移住後に現地の発音に合わせて「リーヴァイ・ストラウス」と改名しました。
Levi’sのロゴは、2頭の馬がジーンズを引き裂こうとする「ツーホースマーク」が特徴です。
ツーホースマークが描かれたロゴ(現在もパッチのデザインに使用されています) 引用denimarchieves.com
これは「馬が引いても破れない」という品質の証となっています。
リベットの特許切れを見据えて、当時、識字率が低かった消費者にも一目で商品の強さが伝わるよう考案されました。
そして、Levi’sのロゴは9回の変更を重ねてきました。
創業時は「LEVI STRAUSS & Co」という創業者名を使用。
その後ツーホースマークを導入し、1920年代にジーンズが一般消費者に普及すると、認知度の高まりによりツーホースマークを省いたロゴへと変更されました。
1929年には「LEVI STRAUSS」の表記が「LEVI’S」となり、その後カラーやフォントの変更を経て現在の形に至っています。
このように、Levi’sはブランドの成長とともにロゴを進化させ、時代に合う洗練されたデザインを確立してきました。
Carhartt
Carhartt(カーハート)は、1889年にアメリカ・ミシガン州で、ハミルトン・カーハートさんが設立したブランドです。
4台のミシンと5人の従業員で、労働者向けの作業着製造をおこなう小さな工房からスタート。現在は、アメリカンカジュアルを代表するグローバルブランドへと成長しました。
初期は鉄道労働者向けにオーバーオールを開発し、12オンスコットン生地と工具用ポケットを採用。
鉄道技師からのフィードバックを反映した改良を重ね、1900年代初頭にはアメリカ全土の鉄道会社で標準装備品として採用されました。
1930年代からは労働組合公認の「メイド・イン・ユニオン」タグを導入し、労働者の信頼を獲得しています。
ブランド名は創業者の姓に由来し、創業時は「ハミルトン・カーハート・マニュファクチュア」でした。
1910年には、8つの縫製工場と2つの紡績工場を持つまでに成長し、社名を「ハミルトン・カーハート・コットンミルズ」へ変更。
1966年に現在の『Cロゴ』の導入とともにCarharttとなりました。
そして、Carharttのロゴは時代とともに大きく変化してきました。
1920年に初めて導入されたロゴは、電車の車両とハートを組み合わせたデザインです。
1920年に導入されたロゴ 引用1000logos
これは「Car(車両)」と「Heart(心)」を表現し、路面電車と労働者への思いやりを象徴しています。
1940年にはハート形状を丸みのあるデザインに変更し、明るい色調を採用。
1940年に変更されたロゴ 引用1000logos
そして1966年、『Cロゴ』は現在の黄色い波のようなシンボルに変化しました。
現在のロゴ 引用1000logos
打ち寄せる波のようにくるりと巻いたデザインは、ギリシャ神話の豊かさの象徴「コーヌコピア」のヤギの角をモチーフにしており、労働者を第一に考え、産業の発展を表現しています。
このロゴは約60年間変わることなく、現在ではストリートファッションを象徴するアイコンとしても親しまれています。
このように、Carharttはロゴの変遷を通じて、労働者への想いと産業の発展を表現し続けているのです。
Dickies
Dickies(ディッキーズ)は、1922年にアメリカ・テキサス州で、C.N.ウィリアムソンさんとE.E.ディッキーさんが設立したブランドです。
1918年にウィリアムソンさんとディッキーさんは、Dickiesの前身となるU.S.オーバーオール社を設立。当初は馬具や馬車を販売する会社でした。
その後、労働者のためのワークウエアブランドを目指し、Dickiesの定番アイテムとなる「874」の原型「カーキパンツ」の生産を開始。
丈夫な生地と実用的なデザインで、労働者たちから絶大な支持を得るように。
1990年代に入ると、耐久性の高さとシンプルなデザインがスケートボーダーたちの心を掴み、スケートボードカルチャーと結びつきます。
この新しい層の支持を得たことで、Dickiesはワークウェアの枠を超え、世界的なアメカジブランドとしての地位を確立していきました。
ブランド名は、創業者E.E.ディッキーさんの姓「Dickie」に複数形の「s」を加えて作られました。
そしてロゴマークは、農耕用の牛馬が引く荷車の首輪部分のオックスカラーを抽象化したデザインです。
オックスカラーを抽象化したロゴ 引用wikipedia
これは、働く人々が実際に使用する道具をモチーフにすることで、アメリカンワークウェアとしての原点を表現しています。
労働者たちの日々の仕事に欠かせない道具をロゴに採用することで、ブランドの本質的な価値を示しているのです。
1954年頃まで使用されていたロゴ(1950年代頃のディッキーズの広告より)引用jacks-mart.com
1954年に導入されたこのオックスカラーのロゴは、それまでの「Dickies」という文字の下に「SHIRTS & PANTS」と書かれたシンプルなデザインから大きく進化しました。
オックスカラーという象徴的なモチーフを選んだことで、より強くワークウェアブランドとしてのアイデンティティを打ち出すことに成功しています。
このように、Dickiesはワークウェアの伝統と誇りを守りながら、時代のニーズに応える形で進化を続け、現代のカジュアルブランドとしての地位を確立しています。
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ここまで読んでくださった方へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ブランドには様々なロゴがあり、普段あまりにも見慣れているものだとその由来を考えることすら忘れてしまいますよね。
今回はアメカジ系ブランドのロゴに絞ってその由来をお話してきました。
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