ブランドのロゴの謎|アウトドア系ブランド編


引用instagram@thenorthface

こんにちは。ブランド古着のKLDです。

アウトドアブランドのロゴには、山々のシルエットや動物など、自然からインスピレーションを得たデザインが数多く存在します。

それぞれのロゴには、ブランドの歴史や創業者たちの思いが込められているのをご存知でしょうか。

今回は、5つのアウトドアブランドに関するロゴの由来と、その背景にあるストーリーをご紹介します。

各ブランドのロゴには独自の歴史や深い意味が込められています。
その由来を知ることで、ブランドをより身近に感じられるかもしれません。

ブランドの歴史やブランド名の由来も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

Patagonia

Patagonia(パタゴニア)は、1973年にアメリカのカリフォルニア州でイヴォン・シュイナードさんが設立したブランドです。

ブランド設立のきっかけは、プロのロッククライマーだったイヴォンさんがクライミング用具の製造を始めたことでした。

フリースの元祖「シンチラ」の開発や、売上の1%を環境保護団体に寄付する活動などにより、現在ではプロの登山家から一般のアウトドア愛好者まで幅広い支持を集めています。

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Patagoniaのロゴは、アルゼンチンとチリの国境に位置するフィッツロイ山のシルエットを表現しています。


フィッツロイ山 引用kaze-travel.co.jp

フィッツロイ山は、登山家の間で技術的な難しさと予測できない天候で知られており、「限界への挑戦」と「自然の力」を象徴する存在です。

そのため、Patagoniaのブランドイメージに最適なモチーフとなりました。

このロゴは、イヴォンさんの友人であるジョスリン・スラックさんが山の写真を基に手描きで制作。報酬として登山用具を渡しました。

1975年の導入以降、Patagoniaのロゴは基本的なデザインを変えていません。


1970年代後半から現在まで主に使用されているロゴデザイン 引用heddels.com

ただし、時代とともに細部のデザインは微調整され、これは商品タグにも反映されています。
そのため、古いタグは希少価値が高く、コレクターからの人気も高いのです。


過去には山ではなく波が描かれた「波タグ」というタグも 引用goworkship.com

Patagoniaのタグについてはこちらもどうぞ

このように、Patagoniaのロゴは約50年もの間、一貫したデザインを保ち続けることでブランドの信頼性と歴史を表現しています。

THE NORTH FACE

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)は、1966年にアメリカで、ダグラス・トンプキンスさんとスージー・トンプキンスさん夫妻によって設立されたブランドです。

始まりは「登山愛好家たちから本当に信頼されるお店を作りたい」という思いから、登山用品を扱う小さな専門店でした。

その後1968年に、のちの共同経営者となるケネス・ハップ・クロップさんがこの店を購入したことをきっかけに、アウトドアブランドとしての道を歩み始めました。

高機能なスリーピングバッグやシエラパーカーの開発により急速に人気を集め、現在ではアウトドアブランドの代表格として世界中で愛されています。

ブランドロゴは、ヨセミテ国立公園にある「ハーフドーム」という花崗岩の岩山をモチーフにしています。


ハーフドーム 引用wikipedia

THE NORTH FACEはサンフランシスコで設立され、ヨセミテ国立公園はそこから約4時間の距離にあります。

ダグラスさんとスージーさんは、ヨセミテを含むカリフォルニアの自然から強い影響を受けていました。
中でもハーフドームは、最も印象的な景観の一つとして選ばれたのです。


2010年までのロゴ 引用1000logos.net

また、ロゴ内の3つの線は北向きの矢印を形成しており、最も高い山頂への方向を示しています。
これは山岳において最も過酷で困難なルートを指し、ブランド名の「ノース・フェイス(北壁)」にも関連しています。

困難な北壁に挑戦するように、人々の勇気や冒険心を表現しているのです。


2010年からのロゴ 引用1000logos.net

2010年には、ロゴが赤背景に白抜きへと変更されました。
赤はエネルギーと情熱を、白は純粋さとシンプルさを象徴し、ブランドの企業理念をより鮮明に表現しています。

このように、THE NORTH FACEのロゴには、ブランドが生まれた土地の象徴的な景観と、挑戦を続ける企業理念が上手く表現されています。


nanamicaがデザインを担当し、日本国内のみで展開しているライン「THE NORTH FACE PURPLE LABEL」の紫ロゴも 引用united-arrows.co.jp

ARC’TERYX

ARC’TERYX(アークテリクス)は、1989年にカナダで、デイブ・レーンさんとジェレミー・ガードさんによって設立されたブランドです。

プロのクライマーだった2人は、自身が使用するクライミングハーネスを開発したことをきっかけに、ロックソリッド社を設立しました。

その後、多くのクライマーから高い評価を受け、登山用ウェアやバッグなどの製作を開始。
1991年にジェレミーさんが会社名を「ARC’TERYX」へと変更しました。


引用prtimes.jp

ARC’TERYXについてはこちらもどうぞ

ブランド名は、世界最古の鳥類である始祖鳥(学名:アーキオプテリクス)から採用されました。


始祖鳥 引用kyouryu.info

始祖鳥は地上生活から空中生活へと進化を遂げた生物です。

これは、ARC’TERYXの製品が様々なアウトドア環境に適応できるようにという願いを象徴しています。

またブランドロゴは、1877年にドイツで発見された「ベルリン標本」と呼ばれる始祖鳥の化石をモチーフにしています。


ロゴのモチーフとなった始祖鳥の化石 引用rob-design.com

この標本は、発見された始祖鳥の化石の中で最も保存状態が良いと言われています。

このように、ARC’TERYXは始祖鳥の化石をロゴに採用することで、自然から学び、そして自然に挑戦し続けるという企業姿勢を表現しているのです。

MONCLER

MONCLER(モンクレール)は1952年にフランスで、レネ・ラミヨンさんとアンドレ・バンサンさんによって設立されたブランドです。

創業当初は、登山家のためのテントや寝袋、それらギアに関連するウェアを手がけていました。

しかし1968年、グルノーブルオリンピックでフランスナショナルチームの公式ウェアに採用されたことをきっかけに、本格的なダウンウェアブランドとしての地位を確立します。

その後、パリの人気セレクトショップでの取り扱いが始まり、MONCLERのダウンジャケットはファッションアイテムとして急速に広がりを見せました。

ブランド名は、発祥地であるフランス・グルノーブル郊外の村、「Monestier-de-Clermont(モネスティエ・ドゥ・クレルモン)」から生まれました。

「MON」はMonestierの「Mon」、「CLER」はClermontの「Cler」を組み合わせています。


引用1000logos.net

ブランドロゴはMONCLERの頭文字「M」と、フランスの国鳥である「鶏(雄鶏)」を組み合わせたデザインです。

フランス国旗と同じ「赤・青・白」のトリコロールカラーを用い、国としての誇りと伝統を表現しています。


ロゴマーク(MONCLERといえばこのロゴマークのワッペンが印象的)引用hpvillage.com

このように、MONCLERは70年以上の歴史の中で発祥の地とフランスの伝統を大切にしたロゴデザインを守り続けています。

Stone Island

Stone Island(ストーンアイランド)は、1982年にイタリアで、マッシモ・オスティさんによって設立されたブランドです。

グラフィックデザイナーだったマッシモさんは、ミリタリーウェアの機能性と実用性に着目し、独自の素材開発や染色技法を追求しました。

その結果、コットンサテンにシルバーコーティングを施した「Alu C」や、温度によって色が変化する「Ice Jacket」などの革新的な商品を生み出し、ブランドの知名度を高めていきました。

ブランド名は、ポーランド系イギリス人作家ジョセフ・コンラッドの小説からインスピレーションを得ています。

小説に頻繁に登場する「石」と「島」という言葉、そして海洋探検というテーマから、科学とファッションを融合させたブランドの構想が生まれました。

ブランドロゴは、マッシモさんが所有していた1960年代の木製ヨットに付いていた「風配図」をモチーフにした、コンパスデザインが特徴です。


引用wikimedia

このコンパスには、ブランドが掲げる探求と革新への姿勢、そしてミリタリーの要素が表現されています。

ロゴは現在もStone Islandを象徴するアイコンとして、商品の左袖上部に配置されています。


グリーンとイエローの配色が象徴的 引用graduatestore

このように、Stone Islandのロゴにはブランドの革新性とマッシモさんの経験が凝縮されているのです。

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ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

ブランドには様々なロゴがあり、普段あまりにも見慣れているものだとその由来を考えることすら忘れてしまいますよね。

今回はアウトドア系ブランドのロゴに絞ってその由来をお話してきました。

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