MURRALってどんなブランド?|ミューラル


引用instagram@murralofficial

こんにちは。ブランド古着のKLDです。

日常や自然から着想を得て、唯一無二の美しい世界観を作り出すブランド、「MURRAL(ミューラル)」。

緻密な刺繍や色彩豊かなオリジナルプリント、優美なカッティングなど、手の込んだ‘‘ものづくり”を大切にし、丁寧にデザインに落とし込むことを得意としているブランドです。

今回は、

  • MURRALとは
  • デザイナー
  • ブランドの特徴
  • ものづくりを通じて行う様々な取り組み
  • 代表的なシリーズ
  • 買取について

という形でお話していきます。

MURRALが気になっている!という方はもちろん、MURRALの買取についてお話もしていきますので、既にアイテムをお持ちで売却をお考えの方にも、ぜひご覧いただきたい記事となっています。

MURRALとは


引用instagram@murralofficial

MURRAL(ミューラル)は、2013年にスタートした、日本のレディースファッションブランドです。

ブランド名の由来は「MURAL = 壁画」。
「壁を彩る壁画のように飾られた状態でも ヒトを魅了する。そんな洋服を私たちは作っていきたい。 ヒトの日常の中にある壁を彩っていきたい。」という想いから名付けられました。

そんなMURRALは、“日常”や日常に溢れる“自然”にフォーカスしたコレクションを多く発表しています。

また、MURRALといえば「刺繍」と「レース」。
様々なテーマやモチーフを刺繍とレースに落とし込む技術は、MURRALの大きな魅力であり、格段に優れている点でもあります。

そして、日本の希少な職人技術を用いて、日本のものづくりの発展を支える姿勢も魅力の一つ。

さらに、ファッション分野にとらわれず、理念に共感した企業とコラボする活動も精力的に行っています。

ブランド誕生から10年以上経った現在も、時代に流されることなく、本質的なものづくりを追求し、MURRALらしい感性を発信しています。

デザイナー


(左)関口氏 (右)村松氏 引用wwdjapan.com

MURALLは、村松祐輔と関口愛弓のデザイナーデュオにより立ち上げられました。

2人は1986年生まれの同い年で、村松氏は東京都出身、関口氏は群馬県出身です。
ともに杉野学園ドレスメーカー学院のデザインアート科に通い、村松氏は2008年に卒業し、関口氏は2009年に卒業しました。

専門学校を卒業後、1~2年の間フリーで衣装などを制作していた村松氏は、展示会に向けての服作りをしていた際に関口氏と再会。
そこで彼女をブランド立ち上げに誘い、2010年に2人でブランドを始めました。

そして体裁を整え、2013年にコレクションブランドとして「MURRAL」をスタートさせました。

ただ、村松氏も関口氏もどこかのファッションブランドに所属していた経歴がないため、ブランドスタート時は、電話のかけ方から税金関係まで、あらゆる業務が初めてのことで大変苦労したそう。

しかしそんな苦労も乗り越え、諦めずブランドを続けてきた2人は、2017年に「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」のプロ部門に入賞し、本格的なデザイナーとして認められました。

また、仕事に対しての思いも熱く、2人の母校の卒業生インタビューでは、「仕事はいっぱいでプライベートもほとんどないが、やりがいが上を行く。苦に思ったことはない。」と答えています。

MURRALが生み出すアイテムには、そんな2人の向上心溢れる熱意が込められているのです。

ブランドの特徴

「ただ『服を着る』のではなく、『服を着た』という意識に変え、そこから生まれる新しい日常」、という思いが込められたMURRALのアイテムたち。

ここでは、そんな“日常”をキーワードとしたMURRALの特徴をお話します。

刺繍とレースの美しさ


引用instagram@murralofficial

MURRALの特徴であり象徴的な要素であるのが、刺繍とオリジナルレース。

関口氏は刺繍やビジューを扱う手仕事が得意で、村松氏はレース素材をアレンジするのが得意だということで、2人だからこそ表現できるエンブロイダリーレースを、毎シーズン製作しています。

中でもMURRALの刺繍は、しなやかなレースをより品の良い表情に仕上げてくれる、花のモチーフが多いのが特徴です。
ゼバ、百合、月下美人、アルストロメリア、カスミソウなど種類も多彩。

刺繍のテイストは、デザイナー2人が好む“ゴシックでファンタジック”なムードを意識し、エレガントだけどどこか退廃的で毒気の感じる雰囲気に仕上げているのだとか。


引用instagram@murralofficial

また、使用する刺繍糸もアイテムによって変えることで、モチーフの躍動感や立体感、光沢感など、テクスチャーの変化を見せています。

そのような細部までのこだわりが、MURRALの刺繍レースの繊細な美しさを支えているのでしょう。

オリジナルのプリントファブリック

MURRALではオリジナルのプリントファブリックも多く発表しており、MURRALらしい特徴の一つとされています。

ダイナミックで印象強いプリントファブリックは、刺繍やレースといった繊細さとは異なる大胆な表情が魅力です。

またプリントファブリックでも、MURRALの中で通底している“日常”を落とし込んでいるのが特徴。


2020AWより 引用fashion-press

例えば、日常に存在はするが一瞬で過ぎ去ってしまう刹那的な美にフォーカスした2020AWの作品では、夕焼け後のわずかな時間に現れる「空のグラデーション」をファブリックとして映し出しました。


2021AWより 引用fashion-press

また、日常生活の中のふとした思い付きを、みずみずしい「目覚め」と捉えた2021AWの作品では、デザイナー自身がイメージした「目覚め」を油彩画で描き、それをプリントファブリックに用いています。

このようにMURRALでは、艶やかな色彩感のあるものからグラフィックのようなものまで、多様なプリントファブリックを展開し、日常に溢れるメッセージをダイレクトに伝えてくれるのです。

自然をテーマに

MURRALのデザインの根底には、「自然」といった題材があります。
そして自然もまた、MURRALが重要にしている“日常”に潜む一つの要素なのです。


2021SSより 引用fashion-press

例えば、2021SSの「鍾乳洞」をモチーフにした作品では、自然が長い時間をかけて形成する鍾乳洞と、自然と対照的な都会の時間の経過をデザインで表しています。


2025SSより 引用fashion-press

また2025SSでは、ドイツの植物学者であるカール・ブロスフェルトが発表した、植物図鑑「芸術の原型」から着想を得て、刺繍や抽象的な花のプリント、複雑なカッティングなど、様々な形で図鑑の中の植物を具現化。

MURRALが生み出す作品には、必ずと言っていいほど“自然”が紐づいているのです。

“自然”の尊さと慈しみを表現し続けているMURRALだからこそ、“自然”へのひらめきを美しくデザインに落とし込めるのでしょう。

ものづくりを通じて行う様々な取り組み

MURRALはブランドが誕生した当初から、マーケティング重視ではなく、常にクリエイションベースで勝負しています。
トレンドや生産率を上げる意識よりも、“ものづくり”という本質的な要素を大切にしているのです。

そして、MURRALはこれまで、その“ものづくり”を軸としてブランドを成長させてきました。

ここからは、MURRALが“ものづくり”を通じて行っている取り組みについてお話します。

日本の技術を積極的に取り入れる姿勢


引用murral.jp

MURRALのアイテムは、日本のものづくりを発展させたいという思いから、すべて日本国内で生産しています。

日本の工場や職人の技術は世界的に見てもレベルが高く、伝統文化としても希少な存在とされていますが、現在、日本では不景気や後継者不足などによって、廃業の危機に迫られている工場や職人の数が増加しています。

それは、ファッションにおける工場や職人にも同様のことが言える状況で、MURRALがこだわる刺繍や染色などを実現させる、国内の技術が失われつつあるということなのです。


引用instagram@murralofficial

そんな危機的状況を少しでも良い方向に変えるべく、MURRALは職人との信頼関係を築き、二人三脚でデザインの具現化に取り組んでいます。
時には無理難題なデザインも、職人と綿密なイメージのすり合わせを行い、手間暇をかけ作り上げます。

恐らく、マーケティング重視のブランドであれば、国内生産にこだわる必要はなく、時間と労力もかけることは少ないはずです。

しかしMURRALは、“ものづくり”そのものに価値があり、その価値は必然的に顧客のニーズに繋がることを確信しているのでしょう。

そして、「絶滅の危機」と言われている日本の価値ある技術を、MURRALはデザインを通して多くの人に伝え、日本のものづくりの発展を促しているのです。

新たなものづくりを目指す「Gift Collection」

MURRALでは毎シーズン発表するコレクションとは別に、「Gift Collection」というプロジェクトを実施しています。

この「Gift Collection」は、デザイナーの村松氏と関口氏が、ものづくりの姿勢に共鳴した職人たちと様々な表現方法を模索し、新たなものづくりの形を目指すクリエイティブな企画です。


TUKU single flower vase 引用murral.jp

第1弾は京都の陶芸焼きスタジオ「TOKINOHA(トキノハ)」とともに、『TUKU』シリーズという花器を制作。


Bar Chocolate “Quartz” 引用murral.jp

第2弾は、日本のクラフトチョコレートメーカー「Minimal – Bean to Bar Chocolate -(ミニマル)」とともに、鉱石を想起させるシャリっとした食感を楽しめる「Bar Chocolate “Quartz”(バーチョコレート “クォーツ”)」を完成させました。


“SHANA“という形のカチューシャ 引用murral.jp

第3弾は、ヘッドウェアブランドの「La Maison de Lyllis(メゾンドリリス)」とともに、華やかかつユニークなヘアアクセサリーを生み出しました。

MURRALと職人たち、両者の感性や技術、世界観などを融合させた品物は、単なるコラボレーションではなく、“ものづくり”という共通の観点が根源にあるのです。

現在は第3弾まで発表されており、今後も様々なジャンルと“ものづくり”を通した新たなクリエイティブを魅せてくれるでしょう。

MURRALの世界観を提供する「Salon de MURRAL」


引用instagram@murralofficial

MURRALでは、ブランドとファンをつなぐ「Salon de MURRAL(サロンドミューラル)」といった、ブランドの世界観が詰まったおもてなしの場を提供しています。

この「Salon de MURRAL」は、次シーズンのアイテムを試着できたり、ブランドと顧客がコミュニケーションを取れたりする、毎月不定期で開催する完全予約制のストアです。


次シーズンのアイテムをいち早く試すことができる 引用instagram@erina.yagi_06

そして、MURRALのアイデンティティである、“ものづくり精神”を手に取って感じ取れる場でもあります。

そもそもMURRALのセールスの場はオンラインが中心なため、アイテムのサイズ感や着心地、繊細なテクスチャーなどが伝わりにくいといった懸念がありました。
またオンラインは、顧客との深いつながりを構築することも難しいといった短所も。

そこでMURRALは、直接手に取ってアイテムを見てもらい、MURRALの魅力をダイレクトに伝えることのできる特別なストアを開催したのです。

「洋服に限らず何かに対価を支払うという事は同時に想い出という財産も生まれると信じています。」と、デザイナーの村松氏が語るように、あらゆるものがオンラインで購入できる時代だからこそ、MURRALは人と人との結びつきや想い出、体験などを得られる機会を作っているのでしょう。

代表的なシリーズ

ここからは、MURRALの中でも高い人気を誇る代表的なシリーズを紹介します。

Framed flower


引用murral.jp

「Framed flower」シリーズは、デザイナー・関口氏の手描き図案から生まれる、刺繍レースシリーズ「Embroidery lace」から派生したシリーズです。

MURRALの定番シリーズといえば「Embroidery lace」ですが、その中でも切り替えデザインが魅力の「Framed flower」は人気が高く、ブランドを代表するに相応しいシリーズなのです。

特徴は、「Framed flower(額入りの花)」のシリーズ名通り、フレームに入った花の刺繍。

刺繍レースと別生地を切り替えることで、全体のスタイルに奥行きを持たせ、落ち着いた華やかさを放つ雰囲気に仕上げています。

Shrink embroidery lace


引用murral.jp

「Shrink embroidery lace」は、収縮刺繍加工というニードルワークの手法を活かしたシリーズです。

収縮刺繍加工とは、土台布に収縮布を貼り合わせ刺繍を施したあと、収縮布に熱を当て、土台布の刺繍糸に押さえられていない部分のみを縮め、凹凸した表面を生み出す刺繍加工法の一種です。


引用murral.jp

そんな収縮刺繍を施した「Shrink embroidery lace」は、シンプルなデザインに際立つ、ユニークで立体的な表情が魅力。
一見ジャガード生地にも見えますが、ジャガードより緻密でやや重厚的な印象を与えます。

エレガントな刺繍レースとは異なるカジュアルな雰囲気を持つ、MURRALの刺繡の幅を広げたシリーズです。

Ivy


引用murral.jp

MURRALの定番でありデイリー使いしやすいのが、「Ivy」シリーズです。

特徴は、”Ivy=蔦(ツタ)”をイメージしたホルターネックデザイン。
デザイン性のあるバインダー(襟ぐり)は、程よい遊び心と首元の解放感を与えます。

また、首元が印象的なため、アクセサリーをしなくても1枚でサマになります。


チョーカー風アレンジ 引用murral.jp

バインダーは、そのまま垂らしたりチョーカー風にしたり、様々なアレンジを楽しめる魅力も。

キャミソール、タンク、ハーフスリーブ・ロングスリーブトップス、ブラウス、パンツ、ワンピースなど、多彩なスタイリングに取り入れやすい豊富なアイテム展開もポイントです。

Stem


引用murral.jp

「Stem」は、”Stem =茎”という名の通り、植物の茎からインスピレーションを受けたシリーズです。

まっすぐだったりくねくねしていたり、自由に張りめぐらされた茎特有のパターンを、ランダムに施したシャーリングデザインが特徴。


引用murral.jp

シャーリングの絞り方によって着丈調節が可能なため、スタイリングによってアレンジすることができます。

また、素材には伸縮性と弾力性のあるストレッチジョーゼットを使用しているので、抜群の着心地と美しいハリ感を実現。

MURRALの根底にある「自然」を、多角的なアプローチで表現したシリーズです。

買取、中古相場について

ここまで、MURRALというブランドの魅力についてお話してきました。
ここでは、中古相場について少しだけお話していきます。

KLDでのこれまでの査定や中古市場の相場を鑑みた結果、やはりアイコニックな刺繍レースのワンピース類はとても高く評価される傾向があります。

また現在、中古市場ではまだ盛んに取引が行われているというほどではなく、件数が少ない印象があるので、オークションなどで金額が競り上がる可能性も高いでしょう。

KLDでのお買取りの際も、オークションで金額が上がったデータ等なども参考にして、お値付けをします。

KLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。

「売ろうかな…?」と少しでもお考えのお品物がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

ものを送る前に金額がわかる、LINE事前査定もおすすめです。

かんたんLINE査定をしてみる

ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

デザイナー2人の感性から紡ぎ出される繊細なデザインが魅力のブランド、MURRAL。

KLDでもMURRALのお買取を強化しています。

レディースハイカジュアルブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。

宅配買取というと、
「時間かかるんじゃないの?」「面倒臭そう…」「配送料の分、買取金額を安くされそう…」
という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実はそんなことも無いんです。

KLDでは、取り扱いブランドをある程度絞ることにより、高い水準のお買取金額を維持。

もちろん送料、キャンセル料なども無料です!

今すぐお申し込みしてみる

LINE査定も出来ますので、もし気になるアイテムがございましたらお気軽にお声かけ下さい!

LINE査定についての詳細はこちらからご覧ください!

\ご登録はこちらからどうぞ/

かんたんLINE査定をしてみる

ありがとうございました!

KLDの販売ページはこちら

こちらのページでKLDの商品を販売しています。

関連記事

こちらの記事もぜひご覧ください!


FETICOってどんなブランド?|フェティコ…

引用instagram@fetico_o…

FETICOってどんなブランド?|フェティコ

Chika Kisadaってどんなブランド?|チカ…

引用 Instagram@chikaki…

Chika Kisadaってどんなブランド?|チカ キサダ

Mame Kurogouchi Basicsとは?…

引用prtimes.jp こんにちは。ブ…

Mame Kurogouchi Basicsとは?|マメクロゴウチの新しい挑戦