Patagoniaってどんなブランド?|パタゴニア


引用instagram@patagonia

こんにちは。ブランド古着のKLDです。

高いデザイン性と機能性で、アウトドアブランドながらおしゃれなファッションアイテムとしても人気のPatagonia(パタゴニア)。

立ち上げから50年以上たった今でも幅広いユーザーから愛用されています。

今回は、

  • Patagoniaとは
  • デザイナー
  • ブランドの特徴
  • 定番・人気モデル
  • 買取について

という形でお話していきます。

Patagoniaが気になっている!という方はもちろん、Patagoniaの買取についてお話もしていきますので、既にアイテムをお持ちで売却をお考えの方にも、ぜひご覧いただきたい記事となっています。

Patagoniaとは


引用instagram@patagonia

Patagoniaは、1973年にアメリカのカリフォルニア州でイヴォン・シュイナードさんが設立したアウトドアブランドです。

以下のようなタグが特徴的で、古着屋などで一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?


引用jamtrading.jp

このタグは年代によってデザインが変わっており、中には数年しか使用されなかったものもあるため、そのタグのアイテムはファンの間では価値の高いものとなっています。

Patagoniaのタグについてはこちらもどうぞ

そんなPatagoniaは、1957年にイヴォンさんがPatagoniaの前身である「シュイナード・イクイップメント」を立ち上げたところから始まりました。

シュイナード・イクイップメントは、ロッククライミング用具を製造・販売するブランドです。

イヴォンさんが、なぜシュイナード・イクイップメントを立ち上げたのかは「デザイナー」の章で紹介します。

そして、1970年にクライミング用品の直営店をオープンし、1973年には衣類の製造、輸入部門を設立。
それが現在のPatagoniaとなります。

ブランド名は、南米大陸南部の地域「パタゴニア」が由来とされています。


Patagoniaのロゴに描かれている山のモチーフとなった「フィッツロイ」引用kaze-travel.co.jp

パタゴニアには「地図には載っていないような遠隔地」「氷河に覆われた山岳、幻想的な風景」というイメージがあり、世界的にも発音しやすいという理由からPatagoniaというブランド名が採用されました。

設立当初はイヴォンさんの登山家としての経験を活かした、クライミング用具の製造からスタートしました。

やがて毛玉にならない両面起毛のシンチラ素材(現在でいうフリース)を開発し、多くのクライマーから支持を得るように。

現在は、一般のファッションでも親しまれる多種多様なアイテムを展開しています。

デザイナー

Patagoniaはイヴォン・シュイナードさんが立ち上げ、デザイナーとしても活躍していました。

ですが、現在は複数人のデザインチームがデザインを担当しており、イヴォンさんは環境保護やPatagoniaのビジネスを支える仕事に関わっています。

この章では、イヴォンさんと現在のデザインチームについてそれぞれ解説します。

イヴォン・シュイナード


イヴォン・シュイナード 引用vogue.com

イヴォン・シュイナードさんは、1938年11月9日にアメリカのメイン州リスボンに生まれました。

幼少期は自然と触れ合う生活を送り、後のPatagonia設立に大きな影響を与えることになります。

14歳でロッククライミングを始めたイヴォンさんは、当時、岩に打ち込むと抜くことができない仕様だった「ピトン(ハーケンとも呼ばれるクライミング用具)」に問題意識を持ち、独学で鍛造を学ぶように。

そして19歳となる1957年、実家の裏庭でクライミング用具の製造を開始。
この出来事がPatagoniaの前身となるブランド「シュイナード・イクイップメント」の始まりでした。

イヴォンさんは、耐久性が高く繰り返し使用できるクロムモリブデン鋼のピトンを作り出し、多くのクライマーから支持を集めました。

当初は手作業で作った用具を荷台に乗せて販売する小規模なビジネスでしたが、その評判は着実に広がっていきます。

1965年には航空技師のトム・フロストさんと提携し、機械製造と製品改良を本格的に開始しました。

当時のクライミング人気に伴い、ピトンの売れ行きは好調。
1970年までには、シュイナード・イクイップメントはアメリカ最大のクライミング用具メーカーへと成長しました。


ハンマーで打ち込むピトン 引用js1ktr.livedoor.blog

しかしその一方で、ハンマーで打ち込んだり抜いたりするピトンそのものが、「自然を傷つけている」と感じたイヴォンさんは、1972年にハンマーを使わずに着脱できるアルミ製の「チョック」を開発しました。

これを機に、環境に配慮した製品作りへと方針を転換していきます。

そして1973年、イヴォンさんは新たな挑戦として「Patagonia」を設立し、現在に至ります。

イヴォンさんはこれまでの製品開発を通じて環境問題への意識を高め、1986年から売上の1%を環境保護団体へ寄付する取り組みを行っています。

さらに2022年9月には、約30億ドル(約4300億円)相当のPatagoniaの全株式を環境保護のために譲渡しました。

現在86歳(2024年12月現在)、質素な生活を守り続けているイヴォンさんは「富豪と呼ばれたくない」と語り、フォーブスの億万長者リストに掲載されたことを「本当に腹立たしかった」と述べています。

デザインチーム

現在、Patagoniaのデザインは、複数人からなるデザインチームによって生み出されています。
その中でも、Patagoniaを支えるデザイナー2人を紹介します。

レヴォン・シャローさん


引用ondesignpodcast.com

彼はデジタルエクスペリエンスデザインディレクターを務め、デジタルのプラットフォームにおける顧客体験(CX)の進化に取り組んでいます。

また、持続可能なデザインを推進し、リサイクル素材やオーガニック素材を使用した製品開発にも注力。

特に製品の耐久性を重視し、環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。

マーク・リトルさん


マーク・リトル 引用gqjapan.jp

彼は、メンズ・ライフ・アウトドア製品のグローバル・プロダクト・ライン・ディレクターを務める人物です。

主に農業や二次廃棄物の転用に焦点を当て、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える製品作りに情熱を注いでいます。

また、Patagoniaは上記2人を筆頭としたデザイナーたちだけでなく、さまざまな分野の専門家からの意見を取り入れており、例えば河川生態学者やライター、UXデザイナーなど、異なる視点を持つ専門家たちが協力してデザインを生み出しています。

このような多様な専門家たちの協働により、Patagoniaはアウトドアブランドとして確固たる地位を築いているのです。

ブランドの特徴

Patagoniaの特徴は以下の3つです。

  • 環境への配慮
  • 高品質かつ高い機能性
  • 優れたデザイン性

それぞれ詳しく解説していきます。

環境への配慮

Patagoniaは「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」という使命を掲げ、さまざまな環境保護活動を行っています。

まず、製品開発においては環境負荷を最小限に抑えることを重視しています。

現在、Patagoniaの製品は94%がリサイクル原料で作られており、1996年にはコットン製品に使用される綿素材を全てオーガニックコットンへの切り替えることを実施。

2022年には環境に配慮した素材の使用率が88%に達しています。

また「Worn Wear」プログラムを通じて、製品の長寿命化にも力を入れています。


引用webuomo.jp

このプログラムでは、使用済みのPatagonia製品の修理や再利用を積極的に推進し、資源の消費と廃棄物の削減に貢献しているのです。

自社施設では100%再生可能エネルギーを使用し、コンポストシステムの導入やペーパーレス化を進めるなど事業運営においても環境負荷の低減に取り組んでいます。

さらに、Patagoniaは2040年までにネットゼロの達成を目指しており、2025年までには全製品を再利用可能またはリサイクル可能なものにすることを計画しています。

このように、環境保護への取り組みはPatagoniaのブランドアイデンティティそのものとなっているのです。

Patagoniaの環境への取り組みについてはこちらもどうぞ

高品質かつ高い機能性

Patagoniaは、品質と機能性を徹底的に追求したもの作りで知られています。

品質に関しては「長く使える製品を作ること」を環境問題の解決の一つとして捉え、素材選びから製品化まで厳格な基準を設けています。

例えば、1つの素材を採用するまでに70もの候補をテストするなどして、品質を高めることを徹底的に行っているのです。

機能性においては、創業者イヴォンさんのクライマー経験を活かした、実際のアウトドアシーンで求められる性能を豊富に開発しています。


H2Noパフォーマンス・スタンダード 引用patagonia.jp

具体的には、高い防水性と透湿性を両立した「H2Noパフォーマンス・スタンダード素材」や、“93〜105g”という驚くべき軽さを実現した「フーディニジャケット」などを開発しています。


キャプリーンを採用したTシャツ 引用patagonia.jp

また、吸湿速乾性と保温性を兼ね備える「キャプリーン」という独自素材は、汗を外に素早く逃がし快適な着心地を実現します。

さらに、多種類のゴアテックス素材を用いた防風性能や、それらの防風性能を向上させるDWR(耐久撥水)加工は、優れた撥水効果に導きます。

このようにPatagoniaでは、あらゆるアウトドアシーンで問題なく対応できる高品質・高機能な製品が作られているのです。

優れたデザイン性

Patagoniaのデザインは、シンプルさと機能美の両立が特徴的です。

製品開発においては、できるだけシンプルな設計を心がけ、不必要な装飾を排除することで、本質的な機能美を実現しています。


スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット 引用sora-store.jp

例えばアルパイン用パーカーでは、バックパックのストラップやハーネスに干渉されない位置に縫い目を配置しています。

フィッシング用シャツでは、使いやすさを考慮したポケット配置を採用。

細部まで使用シーンを想定した工夫が施されているのです。

また、環境への配慮もデザインの重要な要素となっています。

リサイクル素材やオーガニック素材を積極的に使用することで、独特の質感や色合いが生まれ、それがPatagoniaならではの魅力となっているのです。

さらに、修理可能な設計を採用することで、製品の長寿命化も実現。


引用instagram@wornwearjp

Patagoniaは長年の製品アーカイブも大切にしており、クラシックなデザインを現代的にアレンジした製品も展開しています。

代表的な例として、「レトロX」というシリーズのジャケットは伝統的なデザインと現代の機能性を融合させ、多くの支持を集めています。

これらのデザインは、実際のアウトドア環境での徹底的なフィールドテストを通じて改良が重ねられています。

このようにPatagoniaは理論だけでなく実用性を高める検証を繰り返すことで、時代を超えた価値のあるアイテムを生み出しています。

定番・人気モデル

ここからはPatagoniaの定番・人気モデルを3つ紹介します。
Patagoniaが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

レトロXジャケット


引用sora-store.jp

1993年に発売され、Patagoniaを代表するフリースジャケットとして多くのファンを魅了してきたアイテムです。

素材は、ポリエステル100%(そのうち85%がリサイクル・ポリエステル)の、6ミリ厚パイル・フリースを採用。

さらに、防風性を備えたメッシュ裏打ちとDWR(耐久性撥水)加工を施したリサイクル・ナイロン100%のファイユを使用することで雨や雪、冷たい風から身を守ります。

機能面では、ウインドフラップ付きのフロントジッパーや、肩と腕の動きやすさを考慮したYジョイントスリーブが特徴的です。

また、左胸のジッパー式チェストポケットや、左右腹部にあるハンドウォーマーポケットなど、実用的な収納スペースも備えています。

レトロな雰囲気とシンプルさが魅力のデザインは、90年代のリバイバルブームの影響もあり、現在も人気を集めています。

やや大きめのサイズ感で腕回りと身幅にゆとりがあるため、着用スタイルに応じてサイズを選べるのも高ポイントです。

シンチラスナップT


引用mensnonno.jp

1985年に発売されたシンチラスナップTは、Patagoniaを代表するフリースプルオーバーとして現在も多くのファンから愛され続けています。

素材には、リサイクル・ポリエステル100%のフリースを使用しています。
このPatagonia独自の「シンチラ」素材は軽量でありながら優れた保温性を持ち、ベルベットのような滑らかな肌触りが特徴です。

さらに、吸湿発散性と速乾性を備えているうえ、毛玉防止加工も施されています。
動きやすさを考慮したYジョイントスリーブも機能性を高める要素です。

デザイン面では、スタンドアップカラーとスナップボタン留めの前立てがファッション性を放ちます。

1989年には左胸にスナップ留めフラップ付きポケットが追加され、現在の完成されたデザインへと進化しました。

重ね着にも適しているややゆったりとしたフィット感や、オールシーズン着用できる実用性の高さも魅力。

アウトドアシーンはもちろん、カジュアルなタウンユースやルームウェアとしても活躍する万能なアイテムです。

Rシリーズ

アウトドアユーザーから圧倒的な評価を受けているのが、Rシリーズです。

「R1」「R2」「R3」「R4」と4つの種類があり、数字が上がるにつれ保温性が増していきます。

中でも絶大な人気を誇るのが、R2のフリースジャケット。
しかし、数多くのファンを抱えながらも2021年に廃盤となってしまいました。


R2テックフェイス・ジャケット 引用sora-store.jp

現在は、フリースに頑丈なソフトシェルを融合させた「R2テックフェイス・ジャケット」というモデルが販売されています。

またシリーズの中で最も薄手のR1も、非常に優れた機能性で高い支持を得ています。


R1AIR 引用yamap.com

特に定評があるのが「R1AIR」というジャケット。


ギザギザのメッシュ構造 引用yamap.com

特徴的なギザギザのメッシュ構造が汗を素早く放出するため、汗冷えを防ぎ、アクティビティの途中で着脱する手間も省けます。

それでいて、汗をかいていないときは抜群の保温性を発揮するため、登山やサイクリングなど幅広いユーザーが愛用しているのです。

R3とR4は現在、廃盤となっていますが、修理をして使い続けたり、中古市場で手に入れたりしているユーザーが多く、まだまだ根強く支持されています。

R1とR2に関しては、定期的にモデルのアップデートが行われているため、人気のフリースジャケットが刷新して登場したり、新たなデザインが誕生したりするかもしれません。

買取、中古相場について

ここまで、Patagoniaというブランドの魅力についてお話してきました。
ここでは、中古相場について少しだけお話していきます。

Patagoniaは、アウトドアウェアとして不動の人気を誇り、タウンユースとしても高い人気があります。

中でもレトロXジャケットや、Rシリーズは定番・人気モデルなため、中古市場でも再販価格が高くなる傾向があります。

特に中古市場での評価として売れやすいのは、RシリーズのR2ジャケットでしょう。
廃盤のR3、R4に関しても、状態の良いものを探しているファンが存在するため、中古市場での評価は安定しています。

レトロXジャケットやRシリーズに限らず、Patagoniaの人気モデルは、基本的に大きなデザイン変更などは無くリリースし続けているため、全般的に安定した高い金額でお買取りが可能です。

また、パタゴニアの魅力は「ヴィンテージの価値」という要素もあるため、品番・年代・カラーなどの様々な評価基準から査定することができます。

KLDでも強気のお見積りが可能なブランドです。

ここまで読んでくださった方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

優れたデザインや機能性だけでなく、環境に配慮した取り組みも支持されているPatagonia。

KLDでもPatagoniaのお買取を強化しています。

インポート、ドメスティック問わず、アウトドアブランドの査定を得意とするスタッフの在籍により、高い精度での強気のお値付けが可能です。

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