
引用instagram@miumiu
こんにちは。ブランド古着のKLDです。
洗練された遊び心と斬新なデザインで、世界中の女性たちを魅了しているMIU MIU。
プラダのデザイナーでもあるミウッチャ・プラダが手がけるブランドで、現代を生きる新しい女性像を提案し続けています。
今回は、
- MIU MIUとは
- ブランドの歴史
- デザイナー
- ブランドの特徴
- 人気アイテム
- 買取について
という形でお話していきます。
MIU MIUが気になっている!という方はもちろん、MIU MIUの買取についてお話もしていきますので、既にアイテムをお持ちで売却をお考えの方にも、ぜひご覧いただきたい記事となっています。
目次
MIU MIUとは
MIU MIU(ミュウミュウ)は、1993年にミウッチャ・プラダが立ち上げたファッションブランドです。
ミウッチャ・プラダの創造力を自由気ままに表現するために誕生しました。
ブランド名は、ミウッチャの幼少期の愛称「Miu Miu」に由来しています。
「官能的でモダンかつアバンギャルドで刺激的」という思想のもと、「日常を贅沢に飾る」というコンセプトを掲げています。
毎シーズン、女性の個性や魅力を引き出すことを重要にし、女性らしい可愛らしさの中にひねりを加えたコレクションを発表。
当初はプラダの姉妹ブランド的な位置づけでしたが、プラダのモード寄りのイメージとは異なるデザインで独自性を放ち、現在ではファッション界で確たるポジションを得ています。
また、映画やアート、サステナビリティなどにも深く関わり、常に時代の先を行く革新性と、女性の多面的な魅力を引き出すブランドとしても知られています。
ブランドの歴史
今やプラダと肩を並べるブランドとして認知されているMIU MIU。
1993年設立という、歴史としてはまだ浅めのブランドですが、年々進化を遂げるMIU MIUの歴史を紹介します。
黎明期
1994年、ニューヨークで初のコレクションショー 引用fashion.mam-e.it
1993年に誕生したMIU MIUは、翌年の1994年にニューヨーク・コレクションで最初のコレクションを発表。
1993SSのアイテム 引用pinterest.jp
設立当初のMIU MIUは、レトロでノスタルジックな要素を取り入れながらも、モダンなアプローチを加えたスタイルを発表していました。
1993AWのアイテム 引用pinterest.jp
初期コレクションでは、オーバーサイズのコート、フローラルプリント、ユーズド感のある素材を使用して、既存のラグジュアリーブランドとは異なる世界観を構築し、個性的なスタイルだと話題を呼びました。
メンズライン (左)1999SS (右)1999AW 引用glamobserver.com
また1994年には、メンズラインが誕生。(2008年にメンズラインは終了しましたが、2022年にレディースアイテムをメンズモデルが着用する形でメンズルックが登場しています)
1995年にはミラノ・コレクションでデビュー。
1970年にはロンドン・コレクションでデビューし、国際的に注目を集めるように。
シンプルでありながら独自性のあるデザインは、若い世代やファッション感度の高い人々に受け入れられ、ブランドの個性が際立つようになりました。
1990年代後半にはヨーロッパやアメリカ市場への進出も進み、MIU MIUは独自のブランドアイデンティティを確立していきます。
ブランドアイデンティティの確立
2000年代に入ると、MIU MIUはさらにラグジュアリーな方向へ進化し、よりファッション性の高いブランドへと発展しました。
パリコレに初参加した2006AW 引用firstview
2006年にはパリ・コレクションに初参加し、ブランドの国際的な知名度が向上。
従来のカジュアルでレトロなデザインから、エレガントで洗練されたスタイルへと移行しました。
また、2006年はMIU MIUの象徴的な「マテラッセバッグ」が初登場。
マテラッセバッグを持つモデル、パリコレ2006AWより引用firstview
現在に至るまでブランドのアイデンティティを象徴する存在となっています。
2011年には、女性監督による短編映画プロジェクト「MIU MIU Women’s Tales」をスタートし、ファッションと映画を融合させた新たな試みを展開。
これにより、MIU MIUは単なるファッションブランドではなく、カルチャーを牽引する存在へと進化したのです。
2010年代半ばになると、ストリートファッションの影響が高まり、ラグジュアリーブランドにもカジュアルな要素が求められるように。
2014AW 引用fashion-press
MIU MIUはこの流れに適応しながらも、ブランドの持つ独自のフェミニンな美学を貫き、モダンなデザインへと進化させていきました。
ブランド戦略と新世代の開拓
2022SS 引用fashion-press
2015年以降のMIU MIUは、Y2Kファッションやプレッピースタイルの注目とともに、新たなブランド価値を確立していきます。
また2010年代は、90年代からおこなっていた広告キャンペーンを強化。
エル・ファニングを起用した2014SS広告キャンペーン 引用vogue.com
ケイト・モスやクロエ・セヴィニー、エル・ファニングなどの個性的なセレブリティを起用し、ブランドの世界観を高めました。
2021年にはワンダーバッグが登場し、新たなアイコンとして注目されるように。
さらに2022SSコレクションで発表したマイクロミニスカートは、Y2Kトレンドの影響で、SNSで瞬く間に流行し、Z世代を中心に絶大な人気を集めました。
「MIU MIU Women’s Tales」プロジェクトなど、文化的な取り組みも継続的に行っています。
さらに、デジタル戦略にも力を入れ、InstagramやTikTokを活用したマーケティングも強化しています。
今後もMIUMIIUは、新世代の消費者との接点を広げ、ファッションの枠を超えた影響力を持つブランドへと成長するでしょう。
デザイナーについて
ミウッチャ・プラダ 引用wwdjapan.com
MIU MIUのデザイナーは、1949年イタリア・ミラノ生まれのミウッチャ・プラダ。
プラダの創業者、マリオ・プラダの孫であり、現在、プラダのデザイナーも務めています。
ゴルフ場用芝刈り機の製造会社を経営していた父親のルイジ・ビアンキと、1958年に父親から引き継いだプラダの店舗を約20年間経営していた母親のルイーザ・プラダの間に誕生しました。
ビジネスに深く関わる家庭で育ったミウッチャですが、彼女自身は政治に興味を持ち、ミラノ大学で政治学を専攻し、政治学の博士号を取得しています。
大学在学中には、イタリア共産党に入党し、1968年の学生運動や労働者のストライキに参加。
また、イタリア女性連合の若手メンバーとして、フェミニズムを推進する活動に携わっていました。
ミウッチャは当時の学生運動に参加する際、周囲の学生のようなヒッピーファッションではなく、あえて「イヴ・サンローラン」を着用してデモに参加していたそう。
当時の彼女は政治活動に精力的な一方で、社会規範に対する挑戦的な姿勢をファッションで示すという、ファッションに対する独自の視点を備えていたのでしょう。
ちなみに大学時代は、ピッコロ・テアトロという劇場でパントマイムを学んでいたというエピソードもあります。
大学卒業後は、母のルイーザに懇願され、プラダの事業を手伝うことに。
1978年になると、ミウッチャはプラダを引き継ぎ、オーナー兼デザイナーに就任しました。
そして1993年、自身の創造性をより自由に表現するためのブランド、MIU MIUを設立。
以降、アートや映画など文化的活動も精力的におこない、ファッションの枠を超えた影響力を与えています。
ブランドの特徴
ミウッチャ・プラダのピュアな美学を伝えるブランド、MIU MIU。
ここからは、MIU MIUの特徴についてお話しします。
ミウッチャ・プラダの哲学を反映した遊び心溢れるスタイル
2016SS 引用fashion-press
MIU MIUのスタイルは、フェミニンな要素をベースにしながら、挑戦的で実験的なアプローチを取り入れた独特の魅力を持っています。
2019SS 引用fashion-press.net
2022AW 引用fashion-press.net
レース、リボン、フリルなどのキュートなディテールや、エアリーなシフォン素材、エレガントな花モチーフ、きらびやかな装飾といった女性らしいエッセンスを取り入れつつ、大胆なカットや異素材ミックス、アンバランスなスタイリング、コントラストの効いた配色などで刺激を加えているのが特徴です。
2021SS、エレガント×スポーティーなスタイリング 引用fashion-press
特に「ヴィンテージ×モダン」「ストリート×ラグジュアリー」「エレガント×スポーティー」といった異なるジャンルの組み合わせは、ミウッチャ・プラダの多角的な視点を象徴するアプローチだといえます。
これらのスタイルの核心には、ミウッチャ・プラダが考える女性の在り方が大きく関係しています。
フェミニズム運動の経験を持つ彼女は、常に女性らしさを問い直し、再定義しているため、単なる“フェミニン”や“可愛い”という表現ではなく、女性の主体性を強調したスタイルを生み出せるのです。
このミウッチャ・プラダの哲学が、世界中の女性たちの心を捉え、MIU MIUの独自性を形作っているのでしょう。
女性にスポットを当てた文化的活動
MIU MIUは、ファッションだけでなく、映画やアートとも深く関わっています。
MIU MIU Women’s Tales第11弾目を担当した映画監督の河瀨直美さん 引用vogue.com
その代表的な取り組みが、2011年にスタートした「MIU MIU Women’s Tales」という短編映画プロジェクトです。
河瀨直美さんが制作した短編映画『SEED』の撮影風景 引用vogue.com
国際的に活躍する女性監督が制作したショートフィルムを発表し、女性の生き方や社会的なメッセージを表現する場となっています。
MIU MIUは、女性監督に多様な表現ができるプラットフォームを提供することで、監督やアーティストを支援するとともに、多角的な「女性らしさ」を世界に発信しています。
アート・バーゼル・パリで開催した「Tales & Tellers」展 引用harpersbazaar
また、アートの祭典をおこなう「アート・バーゼル・パリ」と提携した「Tales & Tellers」プロジェクトなど、アートとファッションを結びつける試みも行っています。
こうした試みを通じて、MIU MIUは単なるファッションブランドではなく、文化的な影響力を持つブランドとしての立ち位置を強めています。
循環型ファッションへの挑戦
MIU MIUはサステナビリティへの意識も重要視しています。
「Miu Miu Upcycled」2024年ホリデーコレクションの広告 引用numero.jp
MIU MIUの持続可能への試みが本格化したのは、2020年に開始した「MIU MIU Upcycled」プロジェクトからです。
このプロジェクトは、世界中のヴィンテージショップやマーケットから厳選した古着を、MIU MIUが再デザイン・リメイクし、一点物の新しいアイテムとして生まれ変わらせる取り組みです。
またMIU MIUは、非営利団体の「Auraブロックチェーンコンソーシアム」と提携し、偽造品防止や商品のライフサイクル全体を通じた情報提供を実現。
商品の信頼性をブランドが保証することで、中古取引の安全性を向上させ、中古市場の活性化へ繋げているのです。
このようにMIU MIUは、過去のアイテムに新しい価値を生み出し、循環型ファッションを推進しているのです。
人気アイテム
現代を生きる女性に寄り添いながらも、毎シーズン、ユーモアなエッセンスを散りばめているMIU MIUのコレクション。
ここからは、そんなMIU MIUの数々の魅力的なアイテムの中から、特に人気のアイテムを紹介します。
マテラッセシリーズ
MIU MIUのアイコン的存在のマテラッセシリーズ。
「MIU MIUといえばマテラッセ」というイメージが強いのではないでしょうか。
柔らかなナッパレザーを使用した独特のキルティング加工が特徴で、程よい個性とモダンな雰囲気を放つデザインです。
2006AWコレクションでマテラッセレザーが初登場して以降、バッグをはじめ、財布、カードケース、サンダルなど多彩な小物で展開しています。
ワンダーマテラッセレザーバッグ 引用fashion-press
特に高い人気を誇るのが、2022年に登場したワンダーマテラッセレザーバッグ。
ハンドルとボディが一体化した丸みのあるフォルムが特徴で、程よいボリューム感が存在感を放ちます。
他にもコンパクトな2つ折り財布なども人気です。
シーズンごとに新たな解釈を加えたモデルが発表され、長年MIU MIUの定番シリーズとして君臨しています。
バレリーナシューズ
2016SSより引用fashion-press
クラシカルなフォルムに、MIU MIUらしい遊び心を加えた現代的なバレリーナシューズ。
2016SSで初登場して以降、コンスタントに発表し、定番的なアイテムとして位置づけられています。
2023年に世界的にトレンドとなった「バレエコア」の流れで、一気に注目を浴びるように。
リボンやベルト、ゴムバンドなどのストラップ、サテンやレザーといった素材、ブラックやピンク、オリーブなどの様々なカラーバリエーション…など、シーズンごとに多彩なスタイルを展開しています。
フラットなソールや柔らかな質感、安定性のあるストラップによって良質な履き心地を体感できるのも人気の理由の一つ。
フェミニンでありながら実用性も兼ね備えたアイテムとして、多くのファンに支持されています。
デニムウェア
MIU MIUが注力しているアイテムの一つにデニムウェアも挙げられます。
ヴィンテージ風のウォッシュ加工が施されたデニムジャケットや、ローライズのデニムパンツ、カットオフエッジのミニスカートなど、絶妙なデザイン性を効かせたデニムアイテムがラインナップ。
Miu Miu Upcycled第4弾のアイテム 引用fashion-press
また、「Miu Miu Upcycled」プロジェクトの一環として、再生デニムを使用したサステナブルなデニムウェアも展開されています。
MIU MIUのデニムウェアは、カジュアルでありながらも洗練された魅力を持ち、ファッション感度の高いファンから定評があります。
ロゴアイテム
MIU MIUの多くのアイテムに見られるのが、ロゴ入りデザインです。
やわらかいフォントの可愛らしいロゴを、さまざまなアイテムにワンポイントとして取り入れているのが特徴。
中でもメタルのロゴをあしらったバッグや、控え目なロゴデザインのTシャツなどが人気です。
ロゴデザインはウェアをはじめ、バッグや財布、ジュエリー、ヘアピンなど、実に豊富なアイテムに落とし込まれています。
ラグジュアリーな雰囲気でありながらデイリー使いしやすいデザインは、ギフトなどにも選びやすいため、幅広い層から支持を得ています。
買取、中古相場について
ここまで、MIU MIUというブランドの魅力についてお話してきました。
ここでは、中古相場について少しだけお話していきます。
ブランド設立依頼、女性のトレンドを牽引してきた存在であるMIUMIU。
中古市場での評価は、その発売時期などによってばらつきがあります。
最近まで、正直古いシーズンのものはあまり評価されにくい傾向にありましたが、近年Y2Kトレンドの波を受けて、2000年〜2010年代ごろのバッグなどが高額で取引される傾向があります。
また、定番のマテラッセバッグやバレエフラットシューズ、ローファーなどは安定して人気が高く、中古市場での評価額も安定しています。
トレンドの影響を受けやすいブランドではありますが、ミウッチャの実験精神が感じられるものなどはファンの間での評価も高く、強気なお値付けが可能な場合が多くありますので、ぜひご相談いただきたいブランドです。
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